豆知識

食品ロスをなくすための改善策とは?少なくするための取り組みについて

食品ロスは本来食べられるはずの食品が、作りすぎや管理不足などの理由で廃棄されることをいいます。世界中の課題であり、国連も持続可能な社会を作るために解決すべき課題として、対策に取り組んでいます。それでは具体的にどのような改善策があるのでしょうか。

今回は、食品ロスを減らすために日本で行われている改善策について、いくつかご紹介していきましょう。

1. 食品ロスをなくすための改善策〜行政の取り組み

令和元年10月1日に施行された「食品ロスの削減の推進に関する法律」(食品ロス削減推進法)において、国・地方公共団体・事業者などの食品ロス削減に対する責務や国民の役割が明らかにされています。

現在行政(国や地方自治体)は、同法律をとおして食品ロスの削減に向けた基本方針を策定し、総合的に対策を進めることを目指しています。ここでは3つの自治体の例をご紹介しましょう。

1-1. 長野県松本市「残さず食べよう!30・10運動から広がる食品ロス削減」

第一回食品ロス削減全国大会を2017年に主催した松本市では、市内で行われる宴会や会食での食べ残しを減らすことを目標にしました。乾杯後の30分と終了10分間は、席を立たずに食事を楽しむことを推奨しています。

また家庭での食品ロス削減を目指し、毎月30日を「冷蔵庫クリーンアップデー」、10日を「もったいないクッキングデー」に設定し自宅で残さず食べきることを啓発しています。

1-2. 秋田県秋田市「人にも地球にもやさしいあきた」を目指した「もったいないアクション」

宴会時の「食う〜べえタイム」を提案して、食べきる大切さを啓発しているものです。またスーパーでは食べきり啓発ポスターを貼るだけでなく、食べ残しを減らす取り組みに協力するお店を「もったいないアクション協力店」として紹介しています。

さらにフードバンクあきたと協力し、市民協働事業として子ども食堂「みんなdeごはん」を開設し、子どもたちに食事を提供しているのです。

1-3. 岡山市「市民の知恵をヒントに実践につなげる食品ロス削減啓発」

市内の生ゴミの組成を調査し、その結果を踏まえた食品ロス啓発プログラムを進めています。また市民が主体的に参加できるように、ワークショップや市民講座を開設されています。

さらに普段であれば廃棄していた食材を活用して手軽に作れる「エコ料理」のレシピを募集し、コンテストを実施しているのです。コンテストの優秀作品は、レシピ集として公表されました。

2. 食品ロスをなくすための改善策〜消費者ができること

次に食品ロスをなくすために、消費者ができることを3つ紹介します。家庭で生まれる食品ロスは、食品が調理されないまま捨てられる直接廃棄、食べ切れない食べ残し、食べられる野菜や果物の皮を厚くきってしまう過剰除去などが原因となっています。

2-1. 直接排気を減らす方法

買いものをするときは、冷蔵庫の在庫を確認して買いすぎないようにしましょう。また安売りしているという理由で安易に購入しないよう、食べきれるか確認が必要です。長期間食べないことがわかっていれば、購入後すぐに長期保存方法を確認しておきましょう。

あと冷蔵庫のなかは定期的に見なおし、賞味期限の近いものがないかを確認します。いただいた食品で自分が食べないものであれば、周囲の人にわける・フードバンクに寄付するなどの対策を取りましょう。

2-2. 食べ残しを減らす方法

食べられるだけの量を作り、もし食べきれないものがあれば冷凍保存しましょう。嫌いなものも食べきる習慣を身につけることも大切です。できる限り旬の食材で食そのものを楽しめると、自然と食べ残しを減らせるようになります。

2-3. 過剰除去を減らす方法

家庭内の食品ロスの多くは、野菜や果物であるともいわれています。食べられる部位を無駄にしないようにするためには、まず包丁の扱い方など練習を重ねましょう。難しいようであればピーラーなど容易に皮を剥ける道具を使うのもおすすめです。

また皮ごと食べてしまう、食品を丸ごと味わえるような調理方法を考えてみるのも一案です。

3. 食品ロスをなくすための改善策〜事業者ができること

食品ロス削減推進法に加えて、食品の再利用を促進することを目的とした食品リサイクル法という法律もあります。

この法律では食品の売れ残りや食べ残し、食品の製造過程で発生した廃棄物ができないようにすること、また飼料などとして再生利用することについて規定されています。

3-1. 食品ロスの発生抑制

食品販売方法の工夫、食べ残しがでないメニューの工夫、食べ残しを持ち帰れる工夫ができることです。

3-2. 食品廃棄物の再生利用

食品廃棄物は、家畜の飼料や肥料として再生利用することが推奨されています。農林水産省の発表によると、食品産業で生まれる食品ロスの84%は再生利用されています。

3-3. 食品廃棄物の減量

食品を廃棄する前に徹底して水切りし、あわせて乾燥させると量を減らせるのです。

4. まとめ

今回は食品ロスをなくすため、国・地方自治体・事業者、そして私たちができることをご紹介しました。「東都ワンタン本舗」では、余剰生産分を限定販売するなど、食品ロスの削減を目指した取り組みを開始しています。心を込めて作った食品を、必要とする人たちに届けられるようにするための試みです。ぜひ「東都ワンタン本舗」の味を、ご家庭でも堪能してみてください。

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