餃子・春巻・シウマイはおうちでもつくったり、お店でも頼んだりとお惣菜として身近な存在です。一方同じお肉を皮で包んで作る中華料理とは言え、ワンタンはどちらかといえば脇役的な存在かもしれません。思いつくのはワンタン麵、ワンタンスープといったところでしょうか。ワンタンの皮を買ったことがない人も多いことでしょう。
そこで今回はワンタンにスポットをあてて、とくにその皮の特徴をみていきます。餃子やシウマイの皮との違いがあるのかといったポイントも、詳しくご紹介していきましょう。
1. ワンタンってどんなもの?
まずワンタンとは、どういったものでしょうか。ワンタンとは小麦粉にかんすいを入れ、正方形に形作った皮に具を入れ、三角に折ったものです。おおよそはゆでて食べます。揚げワンタンや焼きワンタンもありますが、メジャーなのはゆでたものでしょう。具の中身は餃子と比べて少なめで、なかには具のないものもあります。
ワンタンそのものをいただくというより、スープやラーメンの具として食べることが多いことでしょう。ワンタンメンやワンタンスープは、インスタントでも販売されているおなじみのメニューです。またお鍋に入れて楽しむワンタン鍋は、寒い冬に人気のメニューです。
2. ワンタンの皮の特徴
ワンタンの皮はほかのもので代用できるのでしょうか。以下ではそれぞれとの違いから、ワンタンの皮の特徴をみていきましょう。
2-1. 餃子の皮との違い
中華皮の中で一番種類があり、よくみかけるのが餃子の皮です。餃子の皮との違いはまず形が違います。餃子の皮は円形ですが、ワンタンは正方形です。包み方が違うので形も違います。包む具の多さも違うので厚さも違います。ワンタンの方が薄い皮になっているのです。作られる材料も、餃子は小麦粉と水だけでかんすいははいっていません。
ワンタンの皮にはかん水が入っていますので加熱すると皮が締まります。また、独特な香りがありますので餃子には向きません。逆に餃子の皮をワンタンのように使うと、茹でたときに皮が柔らかくなり溶けてしまうため湯で時間に注意しなくてはなりません。また、少し厚みが気になりワンタンのようなつるっとした食感にはなりません。
2-2. 春巻の皮との違い
春巻の皮はまず大きさが違います。春巻の皮はほかの皮と違い、水でといた生地を焼き付けて作っています。ワンタンの皮にかんすいが入れられるのは、茹でたときに溶けてしまわないようにです。逆に春巻の皮は、厚さもあり強い弾力があります。
春巻の皮の特徴をつけ加えておくと、ほかの皮にはないのですが裏表で感触が違うことです。ざらざらしている面が裏になります。
2-3. シウマイの皮との違い
シウマイの皮は餃子の皮と同じ作り方です。薄さと皮の形に大きな違いがあります。シウマイは肉の具が主役なので、そのおいしさを肉汁ごと包み込むように薄くなっています。薄くて形が正方形なことからワンタンの皮と間違いそうですが、シウマイの皮にもかんすいは入っていないことが大きな違いになるのです。ただし、地域によってはかん水を使わずに「ワンタン・シウマイの皮」としてどちらにも使えるものを販売しているところもあります。
ワンタンの皮の特徴は、うえのことから小麦粉にかんすいを使っていることが大きいといえます。かんすいをいれるのはつるっとした食感と、スープに入れたときにもしっかりとした弾力をもたせるためです。ワンタンは先に述べたように、鍋・スープ・ラーメンと汁気のものに入れて食べることが多いため、その状態でおいしく食べられるようにできているのです。
3. ワンタンの皮の活用メニュー
最後にワンタンの皮の特徴を生かした、ワンタンの皮を使ったオリジナルメニューをみてみましょう。
3-1. チーズ包みワンタン揚げ
具はチーズにプラスして、ツナや大葉を包んで揚げます。お酒のおつまみや子どもたちのおやつにぴったりの一品になります。ワンタンの皮は薄く小さめで、包みやすく食べやすいサイズなのでほかの皮よりも向いているのです。具をチョコレートにしてみると、サクサクトロリおいしいおやつパイになります。
3-2. 簡単スープの朝食
市販のスープを作り、その中に半分に切ってゆでたワンタンを入れるだけ。お好みでチューブのしょうがを少し入れると朝から体が温かくなります。
4. まとめ
今回は餃子やシウマイ・春巻などと比べて、なじみが薄いワンタンの皮の特徴をほかの皮と比べながらみていきました。その特徴を生かしてワンタンスープなどの、お馴染み料理以外のメニューもあげてみました。
「東都ワンタン本舗」では、ワンタンの皮はもちろん餃子・シウマイ・春巻の皮も取り扱っております。とくに埼玉県産小麦ハナマンテンをつかったもちもちの餃子の皮など、おすすめの品が数多くあります。ぜひお気に入りの一品をみつけてみましょう。皆様からのお問い合わせを心よりお待ちしております。