豆知識

点心で出されるメニューは日本で独自の発展を遂げた!?

日本で点心というと、どういうものかよくわからないことが多いでしょう。点心は日本において古くから根付いている食文化でもありますし、点心で出されるメニューの多くは日本でも良く食されます。

今回は点心と飲茶のことについて説明した後に、点心で出される餃子・シウマイ・春巻・ワンタンの簡単な歴史について解説します。

1. 点心は中華料理で軽食のことを指す

点心は中華料理で言う軽食やおやつのことを言い、スープとメイン料理を除いたものになります。日本人が思う点心と言えば餃子・シウマイ・春巻・ワンタンなどが代表的ですが、実際にはそれよりも広くなっています。スイーツに当たるゴマ団子・マンゴープリン・杏仁豆腐なども点心です。

日本では1200年頃に禅の普及と共に中国から伝来されたと言われています。とくに茶会で出される間食のことを点心と言っていました。日本人にとって点心は馴染みが無いかもしれませんが、古くから茶会と共に普及し、点心で出されるメニューの多くは日本人に好まれています。

2. 飲茶は中国茶を飲みながら点心を食べるスタイルを指す

点心と似たような形で話題に上がるのが飲茶です。飲茶とは、点心を食べながら中国茶であるウーロン茶やジャスミン茶を飲むスタイルのことです。飲茶を楽しむのであればまずは中国茶を選んでから、どんな点心を食べるのかを決めることになります。

3. 日本で餃子が普及したのは第二次世界大戦以降

江戸時代に中国から餃子が紹介されたことがありますが、その時には普及しませんでした。餃子が本格的に普及したのは第二次世界大戦以降です。その時に満州にいた日本人が、そこで普及していた餃子のことを懐かしんで作りました。実際に餃子を作ってみるとそれが評判となり、急速に普及しました。

中国で餃子と言えば水餃子がメインになりますが、日本で餃子と言えば焼き餃子がメインになります。焼き餃子がメインとは言っても、水餃子・揚げ餃子・蒸し餃子などさまざまな種類を目にする機会もあります。

第二次世界大戦以降から餃子が各地で広まったわけですが、その要因の一つに栄養バランスがよい大衆食ということが言えるでしょう。野菜と肉のバランスが良く、とても美味しいということもあって、嫌いな人がいないくらいに食べる機会が多くなっています。いわば日本人が大好きな国民食と言ってもいいくらいに餃子は多くの人に好まれています。

4. シウマイは横浜から全国に広まった

シウマイは、1899年に神奈川県横浜市にある中華料理店で販売されたのが発祥です。横浜というと横浜中華街で有名で、そこには当初から中華料理店が立ち並んでいました。元々港町ということから人の出入りが多かったです。そういう人たちからシウマイが好評を博していたことから、横浜から全国にシウマイが普及することになります。

シウマイと言えば以前は彩りのために頂上にグリーンピースが載せてあるものが多かったですが、今はグリーンピースが載っているものは徐々に少なくなっています。

5. 春巻は大正時代に知れ渡っていたと言われている

春巻の名前の由来は立春の頃に芽を出した野菜から来ています。これらの野菜を中心とした具材を皮で巻いて春先に食べるという中国の習慣があり、そこから春巻と名付けられたわけです。春という季節が良いものを想起することから、春巻はとても縁起が良い食べ物です。

中国では縁起がいい食べ物ですが、日本でどのタイミングで伝来されたのかはあまり定かではありません。一説によると大正時代の新聞に春巻の作り方が載っていることから、大正時代に春巻が伝来された可能性が高いでしょう。現在では日本でもいろいろな具材を詰めた春巻が良く食べられています。

6. 生春巻は1990年頃から日本に広まっていった

中華料理とは異なる形の春巻がベトナム料理の生春巻です。生春巻は米粉から作られたライスペーパーにあらゆる具材を詰めて食べるもので、1990年から2000年にかけて日本で広まっていったと言われています。

ベトナム料理はビーフンやフォーなどもありますが、これらの料理よりも生春巻のほうが有名です。スーパーに行けばライスペーパーが販売されていますので、家庭でも気軽に生春巻を調理できます。

7. ワンタンは餃子と違った形で普及した

ワンタンは生まれた当初、餃子と区別されることが無かったものの、中国唐の時代になって餃子と完全に区別されるようになりました。ワンタンは平安時代の文献に記載されていることから、うどんや山梨県の郷土料理であるほうとうのルーツになっている可能性があります。

日本で普及しているワンタンはスープに入れるものとラーメンに入れるものの大きく分けて2種類です。スープに入れる料理は中国でも良く食するタイプのものに対して、ラーメンに入れる料理はワンタン麺と呼ばれています。ワンタン麺のインスタント麺も販売されていますので、ワンタン麺のほうが比較的なじみ深いものかもしれません。

8. まとめ

点心は間食のことを言いますが、古くから日本でも茶会などでも間食として軽い食事が出されていたりします。点心のメニューとして挙げられる餃子・シウマイ・春巻・ワンタンなどにおいても独自の歴史を遂げて、日本で一定の地位を築いています。

餃子・シウマイ・春巻・ワンタンなどをご家庭で調理する際は、「東都ワンタン本舗」で販売している皮をご利用ください。自分たちのお好みの具材を包むことで、さらに美味しく召し上がれるはずです。

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